副業ホットラインの豊田です。
「スマホでできる副業探しはワークナビ」と名乗るランキングサイトを見つけました。
副業を紹介するふりをした広告ページで、下までスクロールすると別のバナーが出てきた。
豊田 ランキング形式を名乗っている時点で、まず疑ってかかる相手です!
そのバナーから名前・電話番号・メールアドレスを送ると、公式プラスという副業へたどり着きました。
公式プラスは、料金と会社名の記載を自分の目で確かめるまで手を出さないでください。
案内先には10段階の料金プランがあり、最高額は1,350万円。特定商取引法に書かれていた事業者名は、実在する海外のAI企業と同じ名前でした。
これから広告を見る方も、フォームに個人情報を送ってしまった方も、この記事で分かった事実だけを先にお伝えします。
公式プラスは料金と会社名を確認してから判断すべき
公式プラスの副業は詐欺の疑いが強く、危険です。
保留をすすめる理由は、次の4つ。
- 料金プランが17万円から1,350万円までの10段階
- 「目標収益」がどのプランでも機械的に価格の2倍
- 特定商取引法の事業者名が、実在する海外AI企業と同じ
- 氏名・電話番号を、仕事の説明より先に求められる

見ての通り、金額の幅が極端です。17万円のプランと1,350万円のプランが、同じ副業として同じページに並んでいるのは、通常の商品設計とは考えにくいでしょう。
豊田 最初に見た広告から、まさか1,350万円のプランへ続くとは思いませんよね。
フォームに個人情報を送っただけの方も、あわてる必要はありません。まだ何も支払っていないなら、被害はゼロです。
すでに料金プランの画面まで進んだ方もいるでしょう。
下のボタンから、見えている画面をそのまま送ってください。読んで私からお返事します。
公式プラスにたどり着いた副業ランキングサイト
公式プラスにたどり着いた経路から確認します。
最初の広告は「スマホワークナビ」という副業ランキングサイト。最新の更新日は、本日の日付。

ページには「第1位」「評価4.99」といった星評価と、6件の副業が順位付けされていた。
| 掲載順位 | 副業名 |
|---|---|
| 1位 | 最新の稼ぎ方 |
| 2位 | SNSで話題の副業 |
| 3位 | コレナラ |
| 4位 | プラスα生活 |
| 5位 | サイドビジネスの決定版 |
| 6位 | AI適正診断 |
3位の「コレナラ」は、以前株式会社コンフォートの副業として調査した副業と同じ名前でした。同じランキングサイトが、別々の副業の広告先として使い回されていた。
星の評価も「4.99」「4.9」といった具合に、ほぼ満点の数字がずらりと並んでいます。
実際に利用した人の評価を集計したものではなく、演出として置かれた数字である可能性が高いでしょう。
1位から6位までの間に、評価の差がほとんど無いことも不自然な点の一つです。本物の利用者アンケートであれば、多少のばらつきが出るのが普通でしょう。
豊田 ランキングという見た目は、複数の広告を並べる箱でしかないのでしょう。
ページの隅には「当サイトは下記サイトと連携し広告提供を行っております」という小さな注記もありました。客観的な比較サイトに見せて、実態は広告の掲載面。
公式プラスは、この6件のランキングとは別に、スクロール中に表示されるバナーから案内される流れ。
広告なのに広告と分かりにくい表示のルール
通信販売の広告には、事業者が誰かをはっきり表示する義務があります。
消費者庁も通信販売の広告に表示すべき事項をまとめています。「連携し広告提供」という一文だけで済ませる書き方は、この趣旨に沿っているとは言いにくいでしょう。
公式プラスの申込フォームで求められたこと
バナーから進むと、申込フォームが表示された。

求められたのは、名前・電話番号・メールアドレスの3点だけ。
副業の仕事内容も、料金も、この時点では一切説明がありません。
何をする副業かも分からないまま、連絡先だけを先に渡す設計。正直、これはかなり不親切でしょう。
豊田 仕事内容より先に電話番号を渡すのは、私なら一度立ち止まります。
このあと電話がかかってくる、あるいはLINEでの案内が始まる、という流れが多くの副業広告に共通するパターンです。
フォームの入力項目を最小限にする作り方自体は、多くのサービスで使われる一般的な手法。ハードルを下げて、まず個人情報だけ確保するという狙いは珍しくありません。
今回のように、仕事内容の説明を飛ばしたまま、いきなり数百万円単位のプランへ案内するケースは、正直あまり見かけません。
すでに電話番号を送ってしまった方もいるでしょう。
下のボタンから、いつ・どこに何を送ったかを教えてください。この先に想定される流れを、私からお伝えします。
公式プラスの料金プランは17万円から1,350万円の10段階
案内の先で見つけたのが、10段階に分かれた料金プランのページ。

一番安いプラン01でも17万円。そこから先は、桁がどんどん上がっていきます。
| プラン | 販売価格 | 目標収益 |
|---|---|---|
| プラン01 | 170,000円 | 340,000円 |
| プラン02 | 580,000円 | 1,160,000円 |
| プラン03 | 1,100,000円 | 2,200,000円 |
続きのプランも確認した。

| プラン | 販売価格 | 目標収益 |
|---|---|---|
| プラン04 | 2,300,000円 | 4,600,000円 |
| プラン05 | 3,600,000円 | 7,200,000円 |
| プラン06 | 5,200,000円 | 10,400,000円 |
| プラン07 | 6,500,000円 | 13,000,000円 |
豊田 この時点で、すでに副業と呼べる金額ではなくなっています!
そして、一番上のプランがこちら。

| プラン | 販売価格 | 目標収益 |
|---|---|---|
| プラン08 | 8,000,000円 | 16,000,000円 |
| プラン09 | 9,400,000円 | 18,800,000円 |
| プラン10 | 13,500,000円 | 27,000,000円 |
最高額は1,350万円。スマホの副業ランキングから始まった案内が、最終的にここまで到達する。
スマホ副業の相場と1,350万円の落差
一般的なスマホ副業の初期費用は、数千円から数万円台に収まることがほとんどです。
| 副業の種類 | 一般的な初期費用の目安 |
|---|---|
| データ入力・ポイ活 | 0円(無料) |
| 動画編集・ライティング講座 | 数千円〜数万円 |
| 公式プラスのプラン01(最安) | 170,000円 |
| 公式プラスのプラン10(最高額) | 13,500,000円 |
最安のプラン01からして、一般的なスマホ副業の相場を大きく超えています。そのうえで、さらに79倍の開きがあるプラン10まで同じページに用意されている。
豊田 最初のランキングサイトの雰囲気からは、想像できない金額でしょう。
副業という言葉に釣られてクリックした先に、ここまでの価格帯が待っているとは考えにくいものです。読者の警戒心を外してから本題に入る、広告としての構成そのものに注意が必要でしょう。
「目標収益」はどのプランでも価格のちょうど2倍
10段階すべてを並べて、気づいたことがある。

見ての通り、「目標収益」は例外なく「販売価格」の2倍で設定されています。
| 確認したこと | 結果 |
|---|---|
| プラン01〜10の目標収益÷販売価格 | 全プランで正確に2.0倍 |
| 実績データにもとづく試算か | 記載なし |
| ページ内の注記 | 「目標収益はあくまで目標です。期間内での利益を確定するものではございません」 |
倍率が全プランで完全に一致しているということは、個別の実績を集計した数字ではなく、価格に2をかけただけの表示という見方が自然でしょう。
ページの注記も、その目標が確定した利益ではないと自ら断っています。
豊田 実績の集計なら、ここまできれいに2倍で揃わないはずです。
高いプランほど大きく稼げるように見せる仕組みとして、この2倍表示が機能している格好です。
プラン10の目標収益2,700万円を検算する
一番高いプラン10、販売価格1,350万円に対して目標収益は2,700万円。
差額はちょうど1,350万円。元手をそのまま倍にできると言っているのと同じ計算です。
株や事業投資の世界でも、元手を確実に倍にできる方法は存在しません。確実な利益を広告でうたう行為は、景品表示法が問題視する範囲に触れかねません。
消費者庁は根拠のない表示を景品表示法の規制対象としています。「目標」という言葉を添えるだけで、この問題が解消するとは思えません。
公式プラスの特定商取引法に書かれていた事業者名
公式プラスの特定商取引法のページを確認した。

事業者名はPT Nodeflux Teknologi、運営責任者はMeidy Fitrantoと書かれています。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 販売事業者 | PT Nodeflux Teknologi |
| 運営責任者 | Meidy Fitranto |
| 所在地 | Jalan Kemang Timur No. 24, Bangka, Jakarta Selatan 12730 |
| 電話番号 | 050-6864-2139 |
| メールアドレス | info@in-sight.icu |
| 販売価格 | 弊社販売ページを参照 |
日本国内の住所も電話番号も記載がありません。問い合わせ先は海外の住所と、050から始まるIP電話だけです。
050番号はIP電話サービスで契約できる番号で、個人・法人を問わず比較的簡単に取得できます。
この番号だけでは、実際にジャカルタから発信しているのか、国内から発信しているのかまでは判別できません。
受付時間が「平日11:00〜19:00」と細かく指定されている点は、少なくとも何らかの窓口が稼働していることを示しています。
ただし、その窓口が事業者名として書かれている会社と同一かどうかは、この記載だけでは分かりません。
続けて、この社名を実際に検索してみた。
公式プラスの特商法名と実在するAI企業Nodeflux社の一致
「PT Nodeflux Teknologi」を検索すると、同じ名前の実在する会社が見つかりました。

Nodefluxは、2016年創業のインドネシアのAI企業。監視カメラの映像解析など、政府・企業向けのコンピュータービジョン技術が専門。
| 確認した内容 | 結果 |
|---|---|
| 会社の実在性 | 公式サイト(nodeflux.ai)あり。実在する企業 |
| 事業内容 | AIによる映像解析。副業紹介とは無関係の分野 |
| 所在地 | 公式サイトの本社所在地が、特商法の記載と同じ住所 |
| 代表者名 | Meidy Fitranto氏は、Nodefluxの共同創業者兼CEOとして複数の海外メディアに実名で登場 |
住所も代表者名も、公式サイトの記載と一致した。コンピュータービジョンのAI企業と、スマホ副業の料金プランは、事業としてまったく噛み合いません。
豊田 AIの映像解析企業が、なぜ副業の料金プランを売るのか説明がつきません。
Nodeflux社やMeidy Fitranto氏が、この副業に関わっているという発表は見つかりませんでした。実在する企業と代表者の名前が、無断で使われている可能性が高いと見ています。
会社側に落ち度があるとは限りません。名前を使われた側という可能性を、中立に記録しておきます。
比較のため、両者を並べた。

この会社名を見て、電話をかけようか迷っている方もいるでしょう。
下のボタンから、届いた連絡先の表記をそのまま送ってください。一緒に確認します。
海外事業者との連絡が取れなくなったときの相談先
海外の会社を名乗る相手と契約したあと、連絡が取れなくなるトラブルは珍しくありません。
そんなときの相談窓口として、国民生活センターの越境消費者センター(CCJ)に相談受付の案内があります。海外の事業者を相手に、日本の消費者からの相談を取り次ぐ窓口です。
支払う前にこの存在を知っておくだけでも、いざというときの動き方が変わるでしょう。
公式プラスは返金にもクーリング・オフにも応じない
支払ったあとの条件も確認した。

購入確定後の返金・返品・キャンセルは、原則として行っていません。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| クーリング・オフ | 記載なし(返金不可の原則のみ) |
| 通常の返金 | 「お客様都合による返金・返品・キャンセルは行っておりません」 |
| 例外 | PDFファイルが破損した場合のみ、再提供で対応 |
一方で、独自の「収益保証」という制度もあった。

条件は、30日間の指定作業を行っても収益が1円も発生しなかった場合のみ。しかも証拠として、作業画面や収益画面のスクリーンショットの提出が求められます。
豊田 1円でも発生すれば対象外という制度は、実質的にかなり狭き門でしょう。
高いプランを買うほど、この「1円も発生しない」条件を満たすハードルは上がっていくはずです。返金される可能性は、価格が上がるほど遠のく作りでしょう。
クーリング・オフが使えない通信販売のルール
クーリング・オフは、訪問販売や電話勧誘販売など特定の取引形態に法律で認められた制度です。
消費者庁の特定商取引法ガイドで解説されているとおり、通信販売はこの対象に含まれていません。ネットで完結する申し込みは、最初から法的なクーリング・オフの外にあります。
だからこそ、契約前に条件を読み切ることの方が、事後の対処より重要でしょう。
電話で契約を勧められた場合はクーリング・オフの対象になる
ここまではサイト上の表記の話です。申込フォームには電話番号の欄があったので、この先で電話勧誘に切り替わる可能性も考えられるでしょう。
消費者庁のガイドによると、電話勧誘販売は通信販売とは別の規制を受けます。電話で勧誘され、その場や電話後に申し込んだ場合は、書面を受け取ってから8日間のクーリング・オフが使えます。
ホームページ上の申し込みか、電話での契約かによって、使える権利が変わるという点は覚えておいて損はないでしょう。契約した経路がどちらだったか、記録に残しておいてください。
公式プラスに申し込む前に確認したい5項目
ここまでの内容を踏まえ、公式プラスに申し込む前に文字で確認しておきたい項目を並べます。
電話ではなくメールやLINEで聞けば、あとから読み返せます。

| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 会社名の正式表記 | 実在企業の名前と一致するか自分でも検索する |
| 電話で提示された金額とプラン番号 | 特商法には金額の記載がない |
| 「目標収益」の根拠 | 全プラン一律2倍という表示の実態を知っておく |
| 分割手数料の総額 | クレジット決済は手数料が別途発生する |
| 苦情を伝える窓口 | 電話番号が050のみで日本国内の連絡先がない |
特に1つ目。会社名が出てきたら、その場で検索してください。実在する会社と同じ名前が、まったく違う商品に使われているケースがあります。
もうけ話の相談は国民生活センターへ
高額なもうけ話をめぐる相談は、国民生活センターにも継続的に寄せられています。副業や投資に限らず、幅広い相談を受け付けている窓口です。
インターネット関連のトラブル全般については、国民生活センターがテーマ別に特集も組んでいます。一人で抱え込む前に、こうした窓口の存在を知っておいてください。
「会社名の確認の仕方が分からない」という方もいるでしょう。
調べ方に迷ったら、会社名だけメッセージで送ってください。手順をこちらから返します。
公式プラスは会社名を確認してから|まとめ
公式プラスを調べた結果、会社名の記載を確認しないまま申し込むのは危険という判断になりました。
今回確認できた事実は、次の5点です。
- 料金プランは17万円から1,350万円までの10段階
- 目標収益について、全プランで機械的に価格の2倍という数字
- 特定商取引法の事業者名は、実在する海外AI企業と同一
- 企業側の関与について、確認できたのは無関係の可能性が高いという点だけ
- 返金は「1円も収益が発生しなかった場合」のみの狭い条件

副業ランキングを名乗るページから始まり、名前と電話番号を渡した先に、1,350万円のプランが待っていた。この落差こそが、今回の一番の発見でした。
フォームに情報を送っただけの段階なら、まだ引き返せます。慌てず、次の連絡を待たずに一度確認してください。
私も昔、最初は数万円のつもりで始めた話が、気づけば桁違いの金額になっていた経験があります。歯止めをかけられたのは、契約書に判を押す本当に直前のタイミングでした。
私が渡せる武器は、儲け方の知識ではない。会社名を見た瞬間に検索窓へ打ち込む習慣、それだけです。地味ですが、これだけで防げる被害は多いはずでしょう。
副業でお金を増やしたい気持ちを、否定するつもりはありません。ただ、渡す相手が誰なのかは、支払う前に必ず確かめてください。
会社名の検索は、スマホがあれば1分もかからない作業です。その1分を惜しんだ結果が、17万円や1,350万円という金額につながるとしたら、あまりに割に合いません。
手間を惜しまないことが、結局は一番の防御になるでしょう。
正規のスマホ副業であれば、運営会社が実名で堂々と情報開示しているはずです。国内に窓口を構え、電話番号も固定回線であることが多いでしょう。
連絡先が海外の住所とIP電話だけ、というのはそれ自体が一つのサインと受け止めてください。
「申込フォームに個人情報を入れて送信してしまった」
「もう料金プランの画面まで進んでいる」
迷っている段階でも、もう払ってしまった段階でも、まずは画面のスクリーンショットを一枚残しておいてください。そのまま送ってもらえれば、次に何をすべきか一緒に整理します。
豊田 同じ思いをする人を、一人でも減らしたいので!
スクリーンショット一枚あれば、それで構いません。届き次第、こちらから必ず連絡します。

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