副業ホットラインの豊田です。
「堀江貴文が生放送中に連行された」という記事から誘導される、Fertinex100という投資プラットフォームについて調べました。
豊田 堀江貴文さんが警察に連行された、というニュースは見た記憶がありません。
この記事は、実在の著名人を無断で使ったなりすまし広告だと判断しました。
見つけた順に、理由を説明します。
Slide Fertinex 100の広告で見つけた「堀江貴文が連行された」という記事
見つけた記事の見出しは、「放送から37分後、手錠をかけられて連行された。録画は深夜0時までに削除された」というものでした。
日本経済新聞のロゴが使われ、実業家の堀江貴文氏が、生放送中の発言をきっかけにテレビ朝日のビル前で警察に連行された、と書かれています。

見ての通り、実際の報道と見分けがつきにくい体裁です。ただ、この件は、どのニュースでも報じられていません。
豊田 本当にそんなことがあれば、大きなニュースになっているはずです。
記事には日本銀行総裁の植田和男氏も登場し、司会者の大越健介氏を交えた対談形式が続きます。実在の3人の名前が並ぶと、つい信じそうになりますよね。
Slide Fertinex 100の記事内対談で語られていた内容
対談は、銀行の利益と国民の借金についての議論から始まります。
植田和男氏の発言とされる部分は「銀行の利益はシステムの安定性を示す指標」「問題は返済できないローンを組む人にある」といった内容でした。
堀江貴文氏の発言とされる部分は、これに反論する形で進みます。
豊田 実在の日銀総裁の発言として書くのは、かなり踏み込んだやり方です。
「人々のお金を1.5パーセントで預かり、それで何十倍も稼いでいる」という堀江貴文氏の発言とされる部分も書かれていました。数字を使って具体的に見せることで、説得力を持たせる作りになっています。

ここで気になった点があります。記事の最初のロゴは日本経済新聞でしたが、この動画サムネイルには読売新聞オンラインのロゴが使われていました。
同じ記事の中で、報道機関の名前が入れ替わっているのです。
豊田 途中でロゴが変わるのは、不自然ですよね。
1つの記事の中で、なりすます相手の報道機関が途中で変わっている。
本物の記事であれば、こんなことは起こりません。
Slide Fertinex 100の対談に孫正義まで登場した理由
対談が進むと、司会者が生放送中にソフトバンクの孫正義氏へ電話をかける、という展開になります。
孫正義氏の発言とされる部分では、「Slide 100 Fertinexを6ヶ月前から使っている」と書かれていました。
「40年の投資キャリアで見たすべてを上回っている」と、この対談で初めて登場する投資プラットフォームを推薦する内容が続きます。
豊田 著名人を、次々に登場させてきます。
そのすぐあとに、堀江貴文氏が警察官に連れて行かれる場面が描かれます。
連行されながら「ブロックされる前にSlide 100 Fertinexを試してください」と話した、という記述で締めくくられていました。

連行された理由は「金融庁の告発」とされ、録画は深夜0時までにすべて削除された、と書かれています。
実在の人物・実在の政府機関の名前を使って、急いで確認しなければならないように仕向ける書き方でしょう。
ここまでで確認できたのは、次の4点です。
- 堀江貴文氏が連行されたという件は、どの報道機関からも確認できない
- 記事内で日本経済新聞と読売新聞オンライン、2つの報道機関の名前が使われている
- 孫正義氏の推薦とされる発言も、この記事以外に出典がない
- 「まもなく削除される」という煽りとともに、投資プラットフォームへのリンクが貼られている
対談の中で名前が挙がった投資プラットフォームの登録ページも、実際に確認してみます。
Slide Fertinex 100の登録ページに堀江貴文・植田和男の名前は無かった
記事内のリンクから、実際にFertinex100(Slide Fertinex 100)のページへ進んでみました。

見ての通り、堀江貴文氏や植田和男氏、孫正義氏の名前は一切出てきません。書かれているのは「金融教育プロバイダーのマッチングサービス」という、対談記事とは全く違う説明でした。
何をどう取引するのか、料金がいくらかかるのかも、この時点ではまだ書かれていません。名前・苗字・メールアドレスの入力欄が用意されているだけです。
ページの下にも進んでみると、「340以上の審査済み教育機関」「12,500以上の能動的な学習者」という数字が並んでいました。

豊田 数字だけを見ると、しっかりした実績があるように感じます。
ただ、この340という数の教育機関がどこなのか、名前は一つも挙げられていません。数字の出どころを確認する手段が無いままです。
豊田 あれだけ大きく騒いでいた対談の内容が、登録ページには何も引き継がれていません。
会社概要や特定商取引法に基づく表示のページも探しましたが、見つかりませんでした。電話番号の記載はあるものの、国際電話の番号としては桁の並びが不自然で、実際に繋がるかどうかも確認できません。
運営者が誰なのか、この会社が実在するのかを確認する手がかりが、ほとんど無い状態です。名前を検索しても、この登録ページ以外の情報は出てきませんでした。
Slide Fertinex 100は堀江貴文らへのなりすまし|まとめ
ここまでの内容を整理すると、この対談が実在しないと考える理由は3つあります。
1つ目は、記事の中で報道機関の名前が入れ替わっていること。

改めて見ても、記事冒頭の日本経済新聞のロゴとは一致していません。
2つ目は、堀江貴文氏が連行されたという報道が、この記事以外に存在しないこと。
3つ目は、対談で名前が挙がった投資プラットフォームの登録ページに、対談の内容が一切反映されていないことです。

対談で名前の挙がった著名人は、この登録ページのどこにも出てきません。
堀江貴文氏・植田和男氏・孫正義氏のいずれも、Fertinex100との関わりを認めている事実は確認できませんでした。
名前や写真は、広告に信頼性を持たせるために無断で使われている可能性が高いと考えます。
「340以上の教育機関」「12,500以上の学習者」という数字も、出どころが確認できない点は同じです。

著名人の名前も、実績を示す数字も、確認しようとすると足がかりが無くなる。この構造が、この広告全体に共通しています。
実在の著名人になりすまして信頼させ、投資プラットフォームへ誘導する広告だと判断しました。
改めて今回確認できた注意点を整理すると、次の4つです。
- 連行の場面・対談の内容はどの報道機関にも見当たらない
- 記事内で報道機関のロゴが途中から入れ替わっている
- 登録ページには運営会社の情報がほとんど記載されていない
- 対談の内容と登録ページの説明が、全く別のサービスのように食い違っている
改めて見返すと、最初に見たこの見出しの時点で、すでに違和感を持ってよかったのだと思います。

「まもなく削除される」という煽りも、判断を急がせる仕掛けになっています。

こうした広告を見て違和感を持ち、確認しようとしたこと自体、正しい判断です。
名前の挙がっている著名人が、実際にこのサービスを勧めている可能性は低いと考えられます。個人情報の入力や入金の前に、もう一度立ち止まってください。
豊田 同じ思いをする人を、一人でも減らしたいので。
不安なことがあれば、下のボタンからLINEでご相談ください。

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